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今月の主題 生体材料の取扱いと倫理 総説
臨床検査の倫理的側面
著者: 森茂郎1
所属機関: 1東京大学医科学研究所癌・細胞増殖大部門人癌病因遺伝子分野,分子病理施設
ページ範囲:P.1481 - P.1487
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 臨床検査に携わる者にとって,倫理問題が現在の職域にどのような影響をもちうるか,具体例を示した.さらに世界,日本の生命倫理,医療倫理に関する発言,法令などを示したうえで,それらが臨床検査に具体的にどのように反映されるべきかを考案した.われわれにとって倫理問題は,単に条文を読んでこれと抵触しないような行動規範を策定するということではないこと,行動規範の策定は倫理を考える場合の最終局面に位置する事項であり,その前提となる人間観,倫理観が決定的に重要であること,ヘルシンキ宣言は,医学研究における倫理規範を示した宣言文であるが,そこにある倫理観は,臨床検査にそのまま通用するものであることなどを強調した.〔臨床検査 47:1481-1487,2003〕
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