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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻12号

2003年11月発行

文献概要

今月の主題 生体材料の取扱いと倫理 話題

医療の安全,検体・臓器の廃棄処分と倫理

著者: 堤寛1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部第一病理学

ページ範囲:P.1524 - P.1528

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1. ヘルシンキ宣言

 医療の安全と倫理を考えるうえで忘れてはならない基本はヘルシンキ宣言にある.

 ヘルシンキ宣言は,ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則であり,1964年6月にフィンランドの首都ヘルシンキで開催された第18回世界医師会総会で採択された.その後,数回の改訂がなされて現在に至っている(最終改訂は2002年10月).医学研究が対象で,必ずしも医療現場における倫理に言及されているわけではないものの,医師を医療者と読み替えれば,総論的な倫理的規範とみなすことができよう.

 内容のすべてを転載することはしないが,全32項目のうち,医療の安全にかかわる項目を中心に紹介しよう(日本医師会訳)1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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