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資料

中央採血室における採血によるトラブル症例の検討

著者: 藤田浩1 前田陽子2 小野知子3 上久律子4 田中健彦5

所属機関: 1東京都立墨東病院輸血科 2東京都立墨東病院検査科 3東京都立墨東病院看護部 4東京都立豊島病院検査科 5東京都荏原病院内科

ページ範囲:P.1571 - P.1573

〔SUMMARY〕 中央採血室における現場のスタッフは採血にかかわる苦情対応についてしばしば経験し,その対応に苦慮することが多い.したがってその対策が必要とされていた.今回,われわれは苦情対応の対策の一環として,苦情症例の臨床的検討を行った.その結果,中央採血室での採血による神経損傷,動脈穿刺の発症頻度はそれぞれ0.0001%,0.0002%であった.苦情内容は,疼痛,血腫,その両者に限られ,そしてその症状はほとんど5週間以内に症状は消失した.苦情症例は悪性腫瘍,糖尿病で多く,穿刺血管は尺側皮静脈,尺側正中皮静脈,肘正中静脈が多くを占めていた.

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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