資料
病理検査における臓器処理,廃液処理に関する全国アンケート調査報告
著者:
佐々木政臣1
梅宮敏文2
徳永英博3
東恭悟4
大高啓5
所嘉朗6
小川勝成7
鳥居良貴8
所属機関:
1大阪市立大学医学部附属病院病理部
2千葉大学大学院医学研究院腫瘍病理学
3熊本大学医学部附属病院病理部
4札幌医科大学附属病院病理部
5東北厚生年金病院病理部
6愛知県立愛知病院臨床検査部
7広島大学医学部附属病院病理部
8表五以下大学病院病院病理部
ページ範囲:P.1575 - P.1583
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〔SUMMARY〕 2002年8月~11月にかけて,病理検査における臓器処理,廃液処理に関するアンケート調査を日本臨床衛生検査技師会病理検査分野員が全国の病理検査施設592施設に実施した.結果,臓器の保存はホルマリンに漬けた状態での保存が多く,保存期間は手術臓器が1~3年間で57%で,剖検臓器が3~5年間で57%であった.臓器処理は業者委託が94%で,火葬焼却が66%であった.業者委託の前処置ではホルマリンを取り除いて出す施設が多かった.廃液処理についてはホルマリン,キシレン,重金属類については業者委託が多く,アルコール,色素類については下水に流している施設が多かった.廃液処理については病院より検査センターのほうが業者委託率が多く,また地区別には北海道・東北地方のほうが近畿,中部地方より業者委託率が高かった.