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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻5号

2003年05月発行

文献概要

研究

血液ガス分析機器の相違によるPco2値乖離の検討

著者: 奥田忠行1 松井祥子2 柴原直利3 関根道和4 上野智浩1 大門良男1 北島勲1

所属機関: 1富山医科薬科大学附属病院検査部 2富山医科薬科大学第1内科 3富山医科薬科大学和漢薬研究所漢方診断学部門 4富山医科薬科大学保健医学

ページ範囲:P.553 - P.558

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〔SUMMARY〕 血液ガス分析機器の炭酸ガス分圧値(Pco2)高値で,メーカー間(ラジオメーター社ABL505とBayer社860)で乖離した事例に遭遇した.コントロール,血液ガス標準物質,トノメトリー試験を用いて原因を検討した結果,血液ガス検体で,pH値,酸素ガス分圧値(Po2)は類似した値だった.Pco2値のみ,Bayer社がラジオメーター社より高値だった原因は,標準物質とトノメトリー試験よりBayer社のリストリクター自体にあることがわかった.Pco2値の乖離の原因追求にはトノメトリー試験と血液ガス標準物質の測定が有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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