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今月の主題 補完・代替医療 巻頭言
補完・代替医療に期待する
著者: 菅野剛史1
所属機関: 1浜松医科大学
ページ範囲:P.705 - P.706
文献購入ページに移動 補完・代替医療とは,臨床検査に携わる人達にはなじみの少ない言葉であるように思われる.さらに,この定義についても,多くの議論がなされているのが現状のようだ.しかし,日本補完代替医療学会という学会ができて,2002年には第5回の大会がもたれたのである.この必要性が叫ばれつつあるようだ.通常の医学部・医科大学では講義もされていない.まして,病院でも代替医療の外来が設けられたり,実践はされていない.そして,補完代替医療学会では「現代西洋医学領域では科学的に未検証,および西洋医学の立場で未応用の医学・医療体系の総称」と定義している.
総称と定義されるだけあり,代替医療の領域は非常に広いものと考えられている.世界には,多くの人種・民族が住んでいるが,そのなかでは伝統医学と呼ばれるもの,民間療法と呼ばれるものが沢山利用されている.WHOでは,世界での健康管理業務の65~80%の業務が伝統的医療と考えられるものであり,代替医療の範疇に入るものと理解できる.そして,そのような観点で代替医療を考えている.人口比率からみると意外に西洋医学の恩恵を受けている人が少ないのである.
総称と定義されるだけあり,代替医療の領域は非常に広いものと考えられている.世界には,多くの人種・民族が住んでいるが,そのなかでは伝統医学と呼ばれるもの,民間療法と呼ばれるものが沢山利用されている.WHOでは,世界での健康管理業務の65~80%の業務が伝統的医療と考えられるものであり,代替医療の範疇に入るものと理解できる.そして,そのような観点で代替医療を考えている.人口比率からみると意外に西洋医学の恩恵を受けている人が少ないのである.
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