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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻7号

2003年07月発行

文献概要

今月の主題 補完・代替医療 総説

相補・代替医療の現状と将来

著者: 渥美和彦1

所属機関: 1東京大学

ページ範囲:P.707 - P.714

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〔SUMMARY〕 従来,先進国においては医療としては通常,西洋医学が使用されているが,それ以外の伝統医療,鍼灸,指圧,マッサージ,ハーブ,音楽療法などを相補・代替医療(CAM)と呼んでいる.最近,この両者を統合して患者中心に行う医療である統合医療が注目を浴びている.欧米の先進国のみならず,中国,インド,タイなどのアジア諸国,さらにWHOなども統合医療の方向に進んでおり,わが国のみが鎖国状態にある.西洋医学は科学に基盤をおいているが,統計学的であり,CAMは経験的であるが個人的なものであり,適切なEBMが必要である.この世界的流れは,わが国の医療制度および医学教育の改革を迫ることになる.〔臨床検査 47:707-714,2003〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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