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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻9号

2003年09月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座・Ⅰ 免疫機能検査・33

皮膚疾患におけるリンパ球機能検査

著者: 古川福実1 高木清孝2 橋爪秀夫3

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科 2旭川医科大学皮膚科 3浜松医科大学皮膚科

ページ範囲:P.1023 - P.1029

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はじめに

 皮膚科領域で最も多い疾患は,炎症性疾患である.湿疹皮膚炎,膠原病,薬疹などが代表である.炎症の場は,皮膚であり組織浸潤性のリンパ球が病変の主役を果たす.循環性のリンパ球が,血管内皮細胞の細胞接着分子とリンパ球表面の細胞接着分子との相互作用によって,血管内から皮膚真皮の結合織に漏出あるいは遊出してくる.したがって,末梢血のリンパ球機能の性状・動態は皮膚組織においても同様にあるいは連続して皮疹形成に関与することが多い.本稿では,まず一般的なリンパ球検査について述べたのち,日常診療で最もリンパ球機能検査が施行される薬疹を例にとって,われわれの経験を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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