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文献詳細

雑誌文献

臨床検査47巻9号

2003年09月発行

文献概要

研究

原理の異なるA群ロタウイルス抗原検出キットの比較検討

著者: 山上隆也1 大屋とし子1 大石陽子2 嶋村博2

所属機関: 1山梨県立中央病院検査部 2山梨県衛生公害研究所微生物部

ページ範囲:P.1053 - P.1055

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〔SUMMARY〕異なる免疫学的方法を原理とするロタウイルス抗原検出キット5種類(EIA法,ICA-1法,ICA-2法,RPHA法,LA法)について,基礎的性能ならびに臨床検体での相関性を検討した.検出感度はウイルス株によって若干異なったが,EIA法が最も高感度であり,LA法が最も低感度であった.臨床検体における5キットの一致率は90%と良好であったものの,LA法では非特異反応が3件認められた.検出数はICA-1法が最も多く,EIA法,ICA-2法,RPHA法は同数,LA法は最も少なかった.このように検出感度と検出件数とは若干異なる結果となった.これは,使用している抗体の種類が各キットで異なるためと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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