icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻12号

2004年11月発行

文献概要

今月の主題 自己健康管理のための検査 総説

OTC検査薬の現状と問題点―諸外国の状況を踏まえて

著者: 窪田規一1

所属機関: 1㈱ジェー・ジー・エス

ページ範囲:P.1511 - P.1517

文献購入ページに移動
〔SUMMARY〕 医療用医薬品がOTC化され確たる市場を形成しつつあるのに比べ,OTC検査薬はさして普及しているとは言い難い.諸外国,特に米国の現状と比較するとその差は歴然である.なぜ,わが国ではOTC検査薬の普及が遅い(市場規模が小さい)のだろうか? OTC検査薬の現状と諸外国での状況を比較しながら検証する.

 なお,わが国において正式な意味でOTC検査薬と呼べるものは厚生労働省でOTC検査薬としての承認・認可がおりた「尿糖and/or尿蛋白測定検査薬」「尿中hCG測定検査薬(妊娠検査薬)」の2分野だけである.しかしながら承認・認可品だけでは,あまりにも品目が少なく話題性に欠くうえ,諸外国との比較は困難であるため,OTC的な使われ方の検査薬(諸外国ではOTC検査薬として承認・認可されているケースが多い)を含めて述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?