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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻3号

2004年03月発行

文献概要

今月の主題 新しい自己抗体 巻頭言

新しい自己抗体

著者: 竹内健12 橋本博史1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科 2竹内内科

ページ範囲:P.251 - P.252

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 自己抗体の測定は,自己免疫疾患の補助診断や病型分類のための有用な方法として,さらに疾患活動性および治療効果の指標として広く臨床の場で用いられている.近年では,特異性の異なる新たな自己抗体が次々と報告されており,これらの自己抗体の有する臨床的意義も明らかにされつつある1)
 自己抗体は,対応抗原の体内での局在部位により,臓器特異的自己抗体と臓器非特異的自己抗体に大きく分類される.前者の対応抗原は特定の臓器にのみ存在し,これらの自己抗体との結合により生じた標的臓器の障害が,病態形成に重要な役割を有すると考えられている.臓器特異的自己抗体の対応抗原は数多く同定されており,これらの病原性自己抗体が橋本病,特発性血小板減少性紫斑病,自己免疫性溶血性貧血,重症筋無力症など多くの臓器特異的自己免疫疾患で,対応抗原の生理学的活性を阻害することが証明されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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