文献詳細
文献概要
今月の主題 新しい自己抗体 各論
抗リン脂質抗体の多様性
著者: 鏑木淳一1
所属機関: 1東京電力病院内科
ページ範囲:P.273 - P.277
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 抗リン脂質抗体は,カルジオリピンなどのリン脂質以外,β2-GPI・プロトロンビンなどリン脂質に結合する血漿蛋白質にも反応し,その特異性は多様である.その測定方法も異なり,抗カルジオリピン抗体などは酵素免疫測定法で調べられるが,ループスアンチコアグラントは希釈ラッセル蛇毒時間などで判定される.抗リン脂質抗体は,血栓症に対する後天性危険因子の1つとして把握され,抗リン脂質抗体症候群の疾患概念が確立された.〔臨床検査 48:273-277,2004〕
掲載誌情報