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抗CCP抗体測定によるSjögren症候群と関節リウマチの血清学的鑑別診断
著者: 周丹1 宮坂信之2 窪田哲朗1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院生体防御検査学 2東京医科歯科大学大学院膠原病・リウマチ内科学
ページ範囲:P.821 - P.822
文献購入ページに移動関節リウマチ(RA)の診断に用いられているリウマトイド因子(RF)は,種々の膠原病や慢性感染症のほか,一部の健常人においても陽性を示すため,疾患特異性が高い検査とはいえない.一方,RAにおいてシトルリン化ペプチドと反応する自己抗体が特異的に検出されることが最近話題となっている1~3).当初の検出法では感度があまり高くなかったが,Schellekensら4)はペプチド抗原を環状構造にしてELISAプレートに固相化すると,RAに対する高い特異性を維持したまま,検出感度を向上させることができたと報告した.その後,環状シトルリン化ペプチド(CCP)に改良を加えてさらに感度を向上させた第2世代抗CCP抗体測定キットが開発され,わが国においても診断薬としての販売が認可されようとしている.
そこでRFを高率に認めることが知られているSjögren症候群(SS)の検体を用いて,第2世代キットの有用性を検証した.
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