文献詳細
文献概要
コーヒーブレイク
天災と人間
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.750 - P.750
文献購入ページに移動当時私も働き盛りで,スタートした検査室作りに没頭する毎日であった.昼食に川を隔てた自宅に着いた途端車がブレーキを踏んでも前後に動揺し,同時にわが家の石塀が音をたてて割れはじめたと思うと地下水が噴出しだした.あとで液状化現象と知ったがそれでも長靴にはきかえて既に段差がついた近くの八千代橋を渡って引き返すことにした.左手にその頃建造し直された昭和橋という鉄橋が幾つかに分断されて崩落しているのが見えた.それにひきかえ右手の古い万代橋という石橋はびくともせず威容を保っていた.
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