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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻7号

2004年07月発行

文献概要

コーヒーブレイク

天災と人間

著者: 屋形稔1

所属機関: 1新潟大学

ページ範囲:P.750 - P.750

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 今年初頭は神戸大震災から9年ということで災害の記憶と復興の力強さが再認識されていた.それとともに私の住む新潟も大震災からちょうど40年ということで当時を知る人にとってはあの生々しさと時のはやさを感じさせるものがあった.

 当時私も働き盛りで,スタートした検査室作りに没頭する毎日であった.昼食に川を隔てた自宅に着いた途端車がブレーキを踏んでも前後に動揺し,同時にわが家の石塀が音をたてて割れはじめたと思うと地下水が噴出しだした.あとで液状化現象と知ったがそれでも長靴にはきかえて既に段差がついた近くの八千代橋を渡って引き返すことにした.左手にその頃建造し直された昭和橋という鉄橋が幾つかに分断されて崩落しているのが見えた.それにひきかえ右手の古い万代橋という石橋はびくともせず威容を保っていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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