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文献詳細

雑誌文献

臨床検査48巻8号

2004年08月発行

文献概要

今月の主題 更年期障害と甲状腺ホルモン 巻頭言

更年期障害と甲状腺ホルモン

著者: 菅野剛史1

所属機関: 1浜松市医療公社

ページ範囲:P.833 - P.834

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 更年期にみられるいろいろな症状は,基本的には卵巣の機能が成熟期から機能停止に至るまでの,主として性ホルモンの変動に起因するものであるが,一定の症状を示すものではなく,個人差があることはよく知られている.しかし,この変動期の症状は,単に性ホルモンの変動に限定されるものではない.この変動を抑えるためにホルモンの補充療法が行われるが,性ホルモンにのみ焦点を当てるのではなく,関連する内分泌臓器のすべてに目が向けられるべきである.その1つとして甲状腺ホルモンに注目したのが,本特集である.

 「足りなくなったら補充すればいい」というのが基本で補充療法(hormone replacement therapy;HRT)は開始された.しかし,一筋縄では症状の改善はもたらされなかった.微妙なバランスの上に内分泌ホルモンの調整がなされていた.この特集は,そのなかの主要な相互関係を示す性ホルモンの変動と甲状腺ホルモンのバランスを取り上げたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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