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今月の主題 更年期障害と甲状腺ホルモン 総論
更年期障害
著者: 三宅侃1
所属機関: 1三宅婦人科内科医院
ページ範囲:P.835 - P.840
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 更年期障害は,更年期の卵巣機能の衰退に伴う女性ホルモンの減少・欠落により起こる,器質的変化に相応しない不定愁訴症候群である.42歳から56歳の更年期女性の約30%に起こり,日常生活に支障をきたす程度のやや重度のものを指す.更年期障害は,自律神経失調症状,精神神経症状が主で,症状は多種多様で一定せず移ろいやすい特徴がある.診断や治療は理論上難しくないが,実地臨床では治療に困難を要することがある.
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