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今月の主題 更年期障害と甲状腺ホルモン 各論
更年期の疾患と甲状腺ホルモン
著者: 甲村弘子1
所属機関: 1大阪樟蔭女子大学人間科学部
ページ範囲:P.847 - P.854
文献購入ページに移動〔SUMMARY〕 甲状腺ホルモンは骨代謝を亢進させ,甲状腺機能が亢進すると続発性の骨粗鬆症が起こることが知られている.閉経後のエストロゲン低下状態では,甲状腺機能亢進症は骨量を著明に減少させ骨粗鬆症を誘発しやすいので注意が必要である.また甲状腺機能低下症ではうつ症状がみられ,更年期の退行期うつ病との鑑別が必要となる.バセドウ病での精神症状は更年期障害としての精神症状と紛らわしいことがある.バセドウ病には心身両面からのケアが必要である.
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