文献詳細
文献概要
学会だより 第53回日本医学検査学会
“チャレンジ”その前に基本を!
著者: 川瀬晴美1
所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院・検査部
ページ範囲:P.920 - P.920
文献購入ページに移動 第53回日本医学検査学会は,5月14日(金),15日(土)の2日間にわたり富山国際会議場を中心に開催されました.メインテーマは「変貌する医学への貢献」でした.シンポジウムでは,医療における改革の中で臨床検査技師の立場や身分の問題,あるいは医療従事者の立場と本来の目指すべき姿など興味ある話題が多くどの会場も盛会でした.特に,それぞれの職種が専門性を発揮して患者を中心とするチーム医療に参加することに注目が集まっています.チーム医療,臨床支援,それは他部門の医療従事者以上に臨床検査技師が,その必要性を感じているからだと考えます.検査結果を正確,迅速に臨床へ返すのが臨床支援の一つであり,チーム医療への参画のためには積極的に他分野へ職域を広げていくよい機会ではないでしょうか.
医学検査フォーラム“検査過誤と責任”の中で,インシデント・レポート制度は,一応の普及は見たが,十分な成果を上げたと言えるのだろうか? レポートの数を集めることが目的となってしまい,レポートの数を集めれば,安全対策ができていると誤解してはいないのか? インシデント・レポートで有用な情報が得られるのか? 具体的な行動計画に結びついていないのではないか? 等々について報告があり,安全対策の実施には優先順位,実施期限,評価方法の決定が重要であることを再認識いたしました.
医学検査フォーラム“検査過誤と責任”の中で,インシデント・レポート制度は,一応の普及は見たが,十分な成果を上げたと言えるのだろうか? レポートの数を集めることが目的となってしまい,レポートの数を集めれば,安全対策ができていると誤解してはいないのか? インシデント・レポートで有用な情報が得られるのか? 具体的な行動計画に結びついていないのではないか? 等々について報告があり,安全対策の実施には優先順位,実施期限,評価方法の決定が重要であることを再認識いたしました.
掲載誌情報