文献詳細
文献概要
新らしい検査法
赤外線吸収スペクトルの臨床検査への応用
著者: 千原呉郎1
所属機関: 1東大病院中央検査部生化学検査室
ページ範囲:P.41 - P.45
文献購入ページに移動1.赤外線吸収スペクトル
赤外線吸収スペクトルとは一口にいつて化合物の分子の振動数を測定する方法である。
ちようど放送局が電波を出しているのと同じように分子もまたその分子固有の振動数の電波を出している。したがつてその振動数を測定すればその分子が何であるかがわかる。テレビのチャンネルを合わせればどの放送局かがわかるのと同じ原理である。ただ分子という放送局は非常に小さく従つて普通の電波を出すことができず,赤外線を出しているのが原理として異つている点である。
赤外線吸収スペクトルとは一口にいつて化合物の分子の振動数を測定する方法である。
ちようど放送局が電波を出しているのと同じように分子もまたその分子固有の振動数の電波を出している。したがつてその振動数を測定すればその分子が何であるかがわかる。テレビのチャンネルを合わせればどの放送局かがわかるのと同じ原理である。ただ分子という放送局は非常に小さく従つて普通の電波を出すことができず,赤外線を出しているのが原理として異つている点である。
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