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技術解説
血液培養の手技
著者: 小酒井望1
所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.685 - P.689
文献購入ページに移動 かつては受持医が自分で血液培養を行なったけれども,最近では受持医が採血をし,検査室の技術員が培養す場合が多くなった。なかには技術員が患者のところへ出向いて,採血から培養まで患者のそばで行なっているところもある。
血液培養では採血から培養に至るまでいくつかの操作があるが,そのすべてが無菌的に行なわれなければならない。化学療法以前と現在とを比べると,血液単位容積当りの菌数が少ない場合が多い。菌数が多ければ,血液4〜5mlをとって混釈平板を2枚くらい作れば,容易に検出できるし,また雑菌が一二混入したとしても,鑑別はやさしい。しかし菌数が少ない場合には,混入した雑菌と区別しにくい場合が多くなる。それに最近はすでに化学療法を受けた患者,あるいは現に化学療法を受けつつある患者が多くなったが,このような場合には混釈平板だけで菌を検出しにくく,どうしても菌が発育しやすい液体培地を豊富に使用しなければならない。それゆえ昔のように受持医が自分で血液培養を行なおうとすれば,無菌操作に関して相当な熟練を必要とする。従って受持医は,採血だけは自分で行なって,あとは熟練した技術員にまかせるということになる。
血液培養では採血から培養に至るまでいくつかの操作があるが,そのすべてが無菌的に行なわれなければならない。化学療法以前と現在とを比べると,血液単位容積当りの菌数が少ない場合が多い。菌数が多ければ,血液4〜5mlをとって混釈平板を2枚くらい作れば,容易に検出できるし,また雑菌が一二混入したとしても,鑑別はやさしい。しかし菌数が少ない場合には,混入した雑菌と区別しにくい場合が多くなる。それに最近はすでに化学療法を受けた患者,あるいは現に化学療法を受けつつある患者が多くなったが,このような場合には混釈平板だけで菌を検出しにくく,どうしても菌が発育しやすい液体培地を豊富に使用しなければならない。それゆえ昔のように受持医が自分で血液培養を行なおうとすれば,無菌操作に関して相当な熟練を必要とする。従って受持医は,採血だけは自分で行なって,あとは熟練した技術員にまかせるということになる。
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