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文献詳細

雑誌文献

臨床検査5巻8号

1961年08月発行

文献概要

技術解説

最近の顕微鏡

著者: 高橋昭三1

所属機関: 1東京大学医学部細菌学教室

ページ範囲:P.479 - P.483

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 数年前のことである。検査部の技術員が,臨床病理技術士(2級)試験をうけたが,落とされた。非常によくできる人であつたが,寄生虫卵の同定の際に,オブエクトグラスの固定がうまくゆかず,失敗したという。彼女は,いつも使つていた双眼の最新式の顕微鏡にはなれていたが,従来多く使われていた,十字動装置のない顕微鏡によわかつたわけである。翌年は,それにもなれて,優秀な成績で合格した。
 現在の顕微鏡は,多くの人の持つている単眼のもののイメージとは,いろいろな点で異つているといえる。しかもそれが,おそろしい速さで改良され,ツァイス等の顕微鏡の類型から次第にはなれ,"日本の顕微鏡"ができてきている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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