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技術解説
最近の顕微鏡
著者: 高橋昭三1
所属機関: 1東京大学医学部細菌学教室
ページ範囲:P.479 - P.483
文献購入ページに移動 数年前のことである。検査部の技術員が,臨床病理技術士(2級)試験をうけたが,落とされた。非常によくできる人であつたが,寄生虫卵の同定の際に,オブエクトグラスの固定がうまくゆかず,失敗したという。彼女は,いつも使つていた双眼の最新式の顕微鏡にはなれていたが,従来多く使われていた,十字動装置のない顕微鏡によわかつたわけである。翌年は,それにもなれて,優秀な成績で合格した。
現在の顕微鏡は,多くの人の持つている単眼のもののイメージとは,いろいろな点で異つているといえる。しかもそれが,おそろしい速さで改良され,ツァイス等の顕微鏡の類型から次第にはなれ,"日本の顕微鏡"ができてきている。
現在の顕微鏡は,多くの人の持つている単眼のもののイメージとは,いろいろな点で異つているといえる。しかもそれが,おそろしい速さで改良され,ツァイス等の顕微鏡の類型から次第にはなれ,"日本の顕微鏡"ができてきている。
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