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脱灰法の実際について
著者: 山本肇1
所属機関: 1東京医科歯科大学病理
ページ範囲:P.505 - P.508
文献購入ページに移動 骨や歯のように石灰分を含む組織を薄切する場合にはそのままではミクロトームで切れないので,まえもつて組織から石灰を抜き去らねばなりません。この操作を脱灰と云います。
石灰化組織の脱灰については,その目的に応じて相当考慮を払わなければならない問題が沢山あり,脱灰法に関する研究は今日でも決して完成されているとは云えませんが,此処ではそういう理論的な問題にはふれないことにして,私達が日常検査室で石灰化組織の顕微鏡標本を作らなければならない時に一体どうしたらよいかという点を中心として,即ち脱灰法の実際とでもいうべき問題についてなるべく簡単に解説して行きたいと思います。
石灰化組織の脱灰については,その目的に応じて相当考慮を払わなければならない問題が沢山あり,脱灰法に関する研究は今日でも決して完成されているとは云えませんが,此処ではそういう理論的な問題にはふれないことにして,私達が日常検査室で石灰化組織の顕微鏡標本を作らなければならない時に一体どうしたらよいかという点を中心として,即ち脱灰法の実際とでもいうべき問題についてなるべく簡単に解説して行きたいと思います。
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