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研究
血清クレアチンの微量定量(有機分析第38報)
著者: 百瀬勉1 向井良子1
所属機関: 1九州大学医学部薬学科薬品分析化学教室
ページ範囲:P.529 - P.530
文献購入ページに移動 クレアチンの定量法にはアセチルベンゾイル1)あるいはジアセチルとα—ナフトール2)で直接発色させる方法もあるが,血清クレアチンを定量する主な方法はクレアチンを脱水閉環してクレアチニンに転化し,Jaffeの呈色反応を利用して比色法により総クレアチニン量を求め,既成クレアチニン量を別に求めてこの差に分子量の比1.16をかけるのが普通である。
クレアチンからクレアチニンへの転化には塩酸3),硫酸4),あるいはピクリン酸5)とオートクレーブ中で加熱する方法があり,また塩酸6)あるいはピクリン酸7)と常圧で長時間加熱する方法がある。臨床検査室で日常分析に利用するにはオートクレーブを用いる方法には難点があり,また上記の常圧法では回収率に問題があつて,いずれも満足すべき方法とは言い難い。
クレアチンからクレアチニンへの転化には塩酸3),硫酸4),あるいはピクリン酸5)とオートクレーブ中で加熱する方法があり,また塩酸6)あるいはピクリン酸7)と常圧で長時間加熱する方法がある。臨床検査室で日常分析に利用するにはオートクレーブを用いる方法には難点があり,また上記の常圧法では回収率に問題があつて,いずれも満足すべき方法とは言い難い。
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