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今月の表紙 細胞診:感染と細胞所見・6
アスペルギルス
著者: 坂本憲彦1 海野みちる2 坂本穆彦2
所属機関: 1杏林大学医学部付属病院 病院病理部 2杏林大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.604 - P.606
文献購入ページに移動アスペルギルス症(aspergillosis)の起因菌は,A. fumigatus・A. flavus・A. niger・A. terreusなどの数種で,A. fumigatusが大多数を占める1,2).アスペルギルス種(Aspergillus ssp.)と他の真菌との違いは,気道内に定着する能力をもつことで,肺に発症することが多く,肺アスペルギルス症(pulmonary aspergillosis)とよばれる.原因は空気中に浮遊した分生子(conidium):胞子を吸入することにより経気道感染すると考えられているが,副鼻腔・肝臓・脳・皮膚などにもみられる1).
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