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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻9号

2006年09月発行

文献概要

今月の主題 高齢者の臨床検査値 高齢者の臨床検査値

高齢者の臨床検査値は必要か

著者: 岡部紘明1 宇治義則2

所属機関: 1東京文化短期大学臨床検査学科(東京文化医学技術専門学校) 2熊本大学大学院医学薬学研究部病態情報解析学分野

ページ範囲:P.981 - P.986

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 高齢者の臨床検査基準値の必要性と設定方法と表現方法について述べた.高齢者には潜在性の病態が存在するため臨床検査技術上での精度,正確度,サンプリング技術以前の問題として,母集団としての健常高齢者の選択と病院患者データの有効利用とがある.ADLや個人差を考慮して検査値を一定の基準に対する相対値として表現する方法が効率的である.〔臨床検査 50:981-986,2006〕

参考文献

 1) Villanova PA:NCCLS Proposed Guideline C28-P, National Committee for Clinical Laboratory Standards, 1992
 2) 岡部紘明:高齢者の臨床検査基準値.モダンメディア 51:195-203, 2005
 3) Okabe H, Uji Y:Reference Value. In:Geriatric Clinical Chemistry (Faulkner WR, ed), AACC Inc, Washington, 1994
 4) 岡部紘明:老年者における検査・検査値の特徴.図説臨床老年学講座(折茂肇編),メジカルビユー,pp65-81, 1986
 5) 岡部紘明:臨床検査,高齢者の血液検査基準値,質疑応答.日本医事新報 4253:86-88, 2005
 6) 西田敏信:臨床検査32項目の加齢変化.施設間の互換性及び3次スプライン関数による簡易表示法.メデイヤサークル 41:11-24, 1996
 7) Okabe H, Uji Y, Noma A, et al:Intra-pesonal,Inter-personal Variations in the Elderly and Influence of Chronic Diseases. ed. in Chief. Siest G, Walter de Gruyter, Berlin, New York, ps26, S3-5, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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