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文献詳細

雑誌文献

臨床検査50巻9号

2006年09月発行

文献概要

今月の主題 高齢者の臨床検査値 高齢者の臨床検査値

臨床検査値の加齢変化―数十万人の母集団から推定した結果の紹介

著者: 西田敏信1

所属機関: 1徳島大学医学部保健学科

ページ範囲:P.987 - P.993

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 多施設から収集した多数の臨床検査データを用い,同一方法,同一基準で計算した基準値の加齢変化図を比較検討した.このとき,施設間に差異と類似性が認められた.差異の原因として,施設間差と測定原理等に由来するものがあった.一方,成人,高齢者の基準値に認められる類似性を,年齢に由来するものと性別に由来するものとに区分した.臨床検査値を有効に活用するためには,尺度としての基準値だけでなく,ここに示した加齢変化に関する知識も必要である.〔臨床検査50:987-993,2006〕

参考文献

 1) NCCLS Document:How to define, determine, and utilize reference intervals in the clinical laboratory. NCCLS publications C28-P, 1992
 2) 大澤進:日本臨床衛生検査技師会の検査データ基準範囲の考え方.臨床化学(補冊1号) 34:113-114, 2005
 3) 西田敏信:臨床検査値の加齢変化.徳島大学歯学部附属病院,pp1-94, 1993
 4) 西田敏信:多項目の臨床検査値から性,年齢,項目ごとに一括して正常値を計算する方法.徳島大学歯学部附属病院,pp1-30, 1995
 5) 西田敏信:臨床検査値の加齢変化.臨床検査 45:353-358, 2001
 6) 西田敏信,中村勧善,小谷準:スプライン関数による年齢別正常値の近似に関する検討.医学検査 42:1755-1758, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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