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今月の主題 高齢者の臨床検査値 高齢者の臨床検査値
臨床検査値に及ぼす生活習慣(特に食事,飲酒,喫煙との関係)
著者: 青木芳和1
所属機関: 1神奈川県予防医学協会
ページ範囲:P.1009 - P.1013
文献購入ページに移動 食習慣,喫煙習慣,飲酒習慣,運動習慣など,日常の生活習慣の蓄積が臨床検査値に及ぼす影響を職域健診受診者を対象として調査した.その結果,食習慣のうち緑黄色野菜・果物の摂取はWBC,Hb,Hctを減少させ,魚・肉・大豆製品など高蛋白食は血圧を上昇させた.油を使った料理の摂取はγ-GT,TG,GLU,血圧を低下させた.牛乳・乳製品の摂取はBUN,TCを上昇させ,海草・小魚類の摂取はRBCを減少させたが,AST,γ-GT,血圧を上昇させた.飲酒習慣はAST,γ-GT,HDLC,BMI,血圧を上昇させた.喫煙はWBC,Hb,Hctを増加し,γ-GT,TGも増加させたが,BUN,HDLCは減少させた.そのほか,運動習慣はTGを減少させ,HDLCを増加させた.睡眠不足はRBCを減少させ,γ-GT,GLU,SBP,DBPを上昇させた.以上のように,生活習慣は臨床検査値と密接に関連していることが示唆された.〔臨床検査 50:1009-1013,2006〕
参考文献
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8) 渡辺和子,倉田満,青木芳和:血清蛋白分画の基準範囲の設定について.予防医学 40:125-130, 1998
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