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今月の主題 白血球 総説
マクロファージの殺菌機能
著者: 野村卓正1 光山正雄1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科微生物感染症学
ページ範囲:P.1053 - P.1058
文献購入ページに移動 マクロファージは,発達した異物貪食作用と細胞内処理能によって,最も原始的な海綿動物から高等な哺乳類にわたるすべての多細胞生物の生体防御に必須の細胞である.より複雑な免疫系を獲得した哺乳類のマクロファージは,食作用に加えて多彩な機能を発揮するが,その根幹に食作用による異物排除があることに変わりはない.本稿では,感染防御における役割を中心にマクロファージの有する普遍的な殺菌機構について概説する.
参考文献
1) 和合治久:生体防御系の進化.生体防御医学辞典(鈴木和男監修),朝倉書店,pp265-269, 2007
2) 赤川清子:マクロファージの多様性とその起源.生体防御医学辞典(鈴木和男監修),朝倉書店,pp132-138, 2007
3) 光山正雄:感染防御免疫の機構.戸田新細菌学 改訂32版(吉田眞一,柳雄介編),南山堂,pp406-423, 2002
4) 笹川千尋,山本友子,宮本比呂志,他:微生物感染学(光山正雄編),南山堂,pp74-83, pp84-93, pp169-177, 2005
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