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今月の表紙 腫瘍の細胞診・10
子宮体部の細胞診
著者: 北澤暁子1 海野みちる1 坂本穆彦1
所属機関: 1杏林大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.1024 - P.1027
文献購入ページに移動1.子宮内膜の周期的変化
子宮内膜は腟上皮と同様に周期的な変化を示す.下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンにより,卵巣からエストロゲンおよびプロゲステロンが分泌され,性成熟期の内膜は,増殖期・分泌期・月経期を周期的に繰り返す.
子宮内膜の粘膜は基底層と機能層に分けられ,機能層だけが図1のような変化を示す.子宮内膜は正常な状態でも,上記のような劇的な変化を繰り返している.さらに,年齢による形態変化も加わるため,子宮内膜細胞診はそれらを加味したうえで判定する必要がある.
子宮内膜は腟上皮と同様に周期的な変化を示す.下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンにより,卵巣からエストロゲンおよびプロゲステロンが分泌され,性成熟期の内膜は,増殖期・分泌期・月経期を周期的に繰り返す.
子宮内膜の粘膜は基底層と機能層に分けられ,機能層だけが図1のような変化を示す.子宮内膜は正常な状態でも,上記のような劇的な変化を繰り返している.さらに,年齢による形態変化も加わるため,子宮内膜細胞診はそれらを加味したうえで判定する必要がある.
参考文献
1) 南敦子:婦人科領域の細胞診.細胞診を学ぶ人のために 第4版(坂本穆彦編),医学書院,pp130,134-148,2005
2) 坂本穆彦:臨床細胞診断学アトラス,文光堂,pp32-100,1993
3) 社本幹博,長村義之:細胞診断学 基礎と臨床,名古屋大学出版会,pp72-79,2001
4) 蔵本博行:カラーアトラス子宮体癌検診,医歯薬出版株式会社,1988
5) 上坊敏子,佐藤倫也,蔵本博行:子宮体部の細胞診 子宮内膜症・内膜癌の細胞診.産婦人科治療 85:47-54,2002
6) 婦人科腫瘍委員会報告.日本産科婦人科雑誌 57,2005
7) 日本産科婦人科学会,日本病理学会,日本放射線学会編:子宮体癌取り扱い規約 改訂第2版,金原出版,1996
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