文献詳細
文献概要
今月の主題 骨粗鬆症と臨床検査 巻頭言
骨粗鬆症と臨床検査―予防と治療の確立に向けて
著者: 細井孝之1
所属機関: 1国立長寿医療センター先端医療部
ページ範囲:P.567 - P.568
文献購入ページに移動転倒や骨折は,加齢とともに増加し,高齢者人口が増加し続ける今日,ますます大きな問題になっている.骨粗鬆症は中高齢者における骨折の最大の原因疾患である.骨粗鬆症に伴う代表的な骨折は,脊椎の圧迫骨折,前腕骨遠位端の骨折,大腿骨頸部骨折である.わが国における大腿骨頸部骨折の発生数は,1987年約5万3,000例,1992年約7万7,000例,1997年約9万例,2002年約12万例と増加の一途をたどっており,その対策は喫緊のものである.
掲載誌情報