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今月の主題 骨粗鬆症と臨床検査 診断・検査
骨粗鬆症診断の生化学検査
著者: 松本貴行1 渭原博1
所属機関: 1東邦大学医療センター大橋病院臨床検査部
ページ範囲:P.593 - P.598
文献購入ページに移動 骨粗鬆症は加齢や閉経後に生じる原発性骨粗鬆症と,薬剤や種々の疾患を原因として引き起こされる続発性骨粗鬆症に分けられる.続発性骨粗鬆症は進行が速く重症化するため適切な診察と画像診断,そして血液・尿検査(生化学検査と骨代謝マーカー)による鑑別診断が必要とされる.定期的な血液・尿検査は,骨粗鬆症の予防に有効である.
参考文献
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