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学会だより 第96回日本病理学会総会
病理学への新しい社会的要望
著者: 若狭(八幡)朋子1
所属機関: 1和歌山県立医科大学第二病理学教室
ページ範囲:P.788 - P.788
文献購入ページに移動 第96回日本病理学会総会は大阪国際会議場グランキューブにて3月13~15日の三日間,参加者2,353人,総演題数1,143を集めて盛大に行われた.
プログラムのなかで注目すべきは,病理学を人体病理と先端医学の視点に二分したところであろう.病理学会がこの二つのキーワードできれいに二分されるかといわれれば,必ずしも当てはまらない.しかしこのことは今日の病理学会の在り方を考えた場合,病理診断という病院機能の一部としての病理学と,研究を主体とした病態解析学としても病理学の重なる部分が小さくなっていることを象徴している.
プログラムのなかで注目すべきは,病理学を人体病理と先端医学の視点に二分したところであろう.病理学会がこの二つのキーワードできれいに二分されるかといわれれば,必ずしも当てはまらない.しかしこのことは今日の病理学会の在り方を考えた場合,病理診断という病院機能の一部としての病理学と,研究を主体とした病態解析学としても病理学の重なる部分が小さくなっていることを象徴している.
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