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文献詳細

雑誌文献

臨床検査51巻7号

2007年07月発行

文献概要

海外文献紹介

前糖尿病者における非グルコース栄養物のインスリン分泌および作用に及ぼす影響

著者: 鈴木優治1

所属機関: 1埼玉県立大学短期大学部

ページ範囲:P.768 - P.768

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 前糖尿病者は顕性糖尿病に進展する危険率が高い.インスリン分泌と作用の欠陥はこの危険率を増加させる.著者らは非グルコース栄養物誘導性インスリン分泌が前糖尿病者で損傷されているかどうかについて,空腹時グルコース濃度が異常あるいは正常な者に,グルコース75gを含む混合栄養物またはグルコース75gだけを摂取させて検討した.被検者のグルコース耐性が異常か正常かどうかに関係なく,すべてのグループにおいてOGTTに比較して混合栄養物のグルコース誘導性インスリン分泌は高く,インスリン作用は低かった.しかし,混合栄養物誘導性インスリン分泌とグルカゴン濃度ではグループ間に違いはなかった.加えて,食事後のインスリン作用の低下はすべてのグループで適度のインスリン分泌の増加により代償され,このことは混合栄養物摂取でOGTT中のDisposition Indexに等しいか,それ以上のDisposition Indexをもたらした.対照的に,Disposition Indexはグルコース耐性異常グループにおいてOGTT中に低下し,このことはグルコース低下がインスリン分泌を低下させたことを示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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