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今月の主題 フローサイトメトリー 巻頭言
フローサイトメトリー
著者: 池田康夫1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部血液内科
ページ範囲:P.905 - P.905
文献購入ページに移動 フローサイトメトリーが医療の現場に果たしている役割がいかに重要であるかについては等しく認識されるところであるが,それと同時に,フローサイトメトリーは新しい臨床応用に向けた基礎研究も持続的に展開されており,臨床検査領域において最も注目されている検査技術の一つである.
1969年,スタンフォード大学のL.A. HerzenbergらはScience誌に“Cell sorting:automated separation of mammalian cells as a function of intracellular fluorescence”と題する論文を発表した.それ以前に細胞の大きさに基づいて細胞分離を行う装置が開発されていたのを利用し,彼らは蛍光染色した細胞を蛍光強度の違いで分取することに成功したのである.その後,彼らはベクトン・ディッキンソン社との共同研究を開始し,FACS(fluorescence-activated cell sorter)と命名されたフローサイトメーターが商品化され,医学研究・医療現場において欠くことのできない先端技術として成功をおさめることになった基礎が築かれたのである.
1969年,スタンフォード大学のL.A. HerzenbergらはScience誌に“Cell sorting:automated separation of mammalian cells as a function of intracellular fluorescence”と題する論文を発表した.それ以前に細胞の大きさに基づいて細胞分離を行う装置が開発されていたのを利用し,彼らは蛍光染色した細胞を蛍光強度の違いで分取することに成功したのである.その後,彼らはベクトン・ディッキンソン社との共同研究を開始し,FACS(fluorescence-activated cell sorter)と命名されたフローサイトメーターが商品化され,医学研究・医療現場において欠くことのできない先端技術として成功をおさめることになった基礎が築かれたのである.
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