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文献概要
今月の主題 フローサイトメトリー 技術・標識プローブ
モノクローナル抗体
著者: 佐藤尚武1
所属機関: 1順天堂東京江東高齢者医療センター臨床検査科
ページ範囲:P.915 - P.920
文献購入ページに移動 モノクローナル抗体は臨床検査領域におけるFCM分析のプローブとして最もよく利用されている.その利用にあたっては抗体サブクラスや標識蛍光色素を適切に選択する必要がある.臨床検査の現場においては,非特異反応や重染色における抗体間相互の干渉が問題となる.またモノクローナル抗体の結合が検体自体に影響を与える場合がある.結果を評価する際はこれらの点を考慮する必要がある.
参考文献
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