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文献概要
今月の主題 フローサイトメトリー 臨床・研究への応用
細胞内シグナリング解析
著者: 中島秀明1
所属機関: 1東京大学医科学研究所
ページ範囲:P.971 - P.976
文献購入ページに移動 リン酸化を介した細胞内シグナル伝達の解析は,従来ウエスタンブロット法が主流であった.近年シグナル分子のリン酸化部位特異的な抗体が開発され,これを使ったフローサイトメトリーによるシグナル分子のリン酸化状態の解析が行われるようになった.この手法は単一細胞レベルで複数分子の解析が可能で,なおかつ迅速・高感度で定量性に優れる.今後大きく広がる解析法と期待される.
参考文献
1) Perez OD, Nolan GP:Simultaneous measurement of multiple active kinase states using polychromatic flow cytometry. Nat Biotechnol 20:155-162, 2002
2) Perez OD, Krutzik PO, Nolan GP:Flow cytometric analysis of kinase signaling cascades. Methods in Molecular Biology, Vol.263, Flow Cytometry Protocols, 2nd ed (Hawley TS, Hanley RG, eds) Humana Press, Totowa, pp67-94, 2004
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