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今月の表紙 腫瘍の細胞診・9
子宮頸部の細胞診
著者: 北澤暁子1 海野みちる1 坂本穆彦1
所属機関: 1杏林大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.902 - P.904
文献購入ページに移動 子宮頸部の細胞診はPapanicolaouがマウスの腟壁から採取した細胞から性周期を判定しようとしたホルモン細胞診から始まり,細胞診のなかでも最も歴史が長く,感染症から腫瘍まで幅広く研究されている分野の一つである.子宮頸部の細胞診は,比較的簡単な操作で短時間に広範囲からの検体採取を行うことができる.また,被検者に苦痛を与えずに繰り返して検査を行うことが可能であり広く行われている.
子宮および付属器の構造を図1に示す.子宮は,腟部を含めた下部3分の1を頸部,上部3分の2を体部という.本稿では子宮に発生する腫瘍で,細胞診のなかで特に頸部の上皮性腫瘍について述べる.次号では体部の上皮性腫瘍の細胞像を説明する.
子宮および付属器の構造を図1に示す.子宮は,腟部を含めた下部3分の1を頸部,上部3分の2を体部という.本稿では子宮に発生する腫瘍で,細胞診のなかで特に頸部の上皮性腫瘍について述べる.次号では体部の上皮性腫瘍の細胞像を説明する.
参考文献
1) 南敦子:婦人科領域の細胞診.細胞診を学ぶ人のために,第4版(坂本穆彦編),医学書院,pp126-130,pp144-147,2005
2) 坂本穆彦:臨床細胞診断学アトラス,文光堂,pp32-37,pp60-75,1993
3) 社本幹博,長村義之編:細胞診断学入門 基礎と臨床,名古屋大学出版会,pp55-71,2001
4) 澤井高志,内藤眞,八木橋操六,他編:エッセンシャル病理学(第4版),医歯薬出版,pp502-507,2000
5) 日本産科婦人科学会,日本病理学会,日本医学放射線学会編:子宮頸癌取扱い規約 第2版,金原出版,1997
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