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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻10号

2008年10月発行

文献概要

今月の主題 結核 結核の病態

結核後遺症

著者: 町田和子1

所属機関: 1国立病院機構東京病院呼吸器科

ページ範囲:P.1119 - P.1121

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 肺結核後遺症は,結核の治癒後に,呼吸機能障害,肺性心,肺真菌症などの合併症を起こしたもので,人工気胸や外科療法との関係が深い.拘束性換気障害が主だが,しばしば閉塞性障害を合併する.結核発病から呼吸不全発症までの期間が長く,高二酸化炭素血症,肺高血圧症および夜間の睡眠呼吸障害の合併率が高い.運動負荷と夜間の酸素飽和度モニターは有用である.在宅酸素療法および非侵襲的陽圧換気療法は,肺結核後遺症の生命予後を改善させた.

参考文献

1) 日本呼吸器学会NPPVガイドライン作成委員会編:拘束性換気障害.NPPV(非侵襲的換気療法)ガイドライン,南江堂,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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