icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻11号

2008年10月発行

文献概要

特集 ホルモンの病態異常と臨床検査 総論 2.ホルモン異常症の病型分類

ホルモン異常症の病型分類

著者: 高柳涼一1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態制御内科学

ページ範囲:P.1103 - P.1108

文献購入ページに移動
はじめに

 ホルモンの概念は,今日,古典的な内分泌腺から細胞間ネットワークを構築,制御するサイトカインにまで広がっている.また,ホルモンの作用機構の研究の進展により,ホルモンが受容体に結合して以降のシグナル伝達の異常に基づく疾患の存在も明らかになっている.このようなホルモンの概念の変化と作用機構の解明により,ホルモン異常症の概念も古典的な内分泌疾患から転写因子病までを包含している.本稿ではこのような概念の下,ホルモン異常症の病型について概説する.

参考文献

1) 河手久弥,高柳涼一:内分泌系疾患の遺伝子学―副腎腫瘍の遺伝子学.最新医学 63:1869-1880,2008
2) Wu Y, Kawate H, Ohnaka K, et al:Nuclear compartmentalization of N-CoR and its interactions with steroid receptors. Mol Cell Biol 26:6633-6655, 2006
3) Kawate H, Wu Y, Ohnaka K, et al:Impaired nuclear translocation, nuclear matrix targeting, and intranuclear mobility of mutant androgen receptors carrying amino acid substitutions in the deoxyribonucleic acid-binding domain derived from androgen insensitivity syndrome patients. J Clin Endocrinol Metab 90:6162-6169, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?