文献詳細
特集 ホルモンの病態異常と臨床検査
総論 2.ホルモン異常症の病型分類
文献概要
はじめに
ホルモンの概念は,今日,古典的な内分泌腺から細胞間ネットワークを構築,制御するサイトカインにまで広がっている.また,ホルモンの作用機構の研究の進展により,ホルモンが受容体に結合して以降のシグナル伝達の異常に基づく疾患の存在も明らかになっている.このようなホルモンの概念の変化と作用機構の解明により,ホルモン異常症の概念も古典的な内分泌疾患から転写因子病までを包含している.本稿ではこのような概念の下,ホルモン異常症の病型について概説する.
ホルモンの概念は,今日,古典的な内分泌腺から細胞間ネットワークを構築,制御するサイトカインにまで広がっている.また,ホルモンの作用機構の研究の進展により,ホルモンが受容体に結合して以降のシグナル伝達の異常に基づく疾患の存在も明らかになっている.このようなホルモンの概念の変化と作用機構の解明により,ホルモン異常症の概念も古典的な内分泌疾患から転写因子病までを包含している.本稿ではこのような概念の下,ホルモン異常症の病型について概説する.
参考文献
1) 河手久弥,高柳涼一:内分泌系疾患の遺伝子学―副腎腫瘍の遺伝子学.最新医学 63:1869-1880,2008
2) Wu Y, Kawate H, Ohnaka K, et al:Nuclear compartmentalization of N-CoR and its interactions with steroid receptors. Mol Cell Biol 26:6633-6655, 2006
3) Kawate H, Wu Y, Ohnaka K, et al:Impaired nuclear translocation, nuclear matrix targeting, and intranuclear mobility of mutant androgen receptors carrying amino acid substitutions in the deoxyribonucleic acid-binding domain derived from androgen insensitivity syndrome patients. J Clin Endocrinol Metab 90:6162-6169, 2005
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