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特集 ホルモンの病態異常と臨床検査 コラム
摂食と体内リズム
著者: 安倍博1
所属機関: 1福井大学医学部形態機能医科学講座 行動基礎科学領域
ページ範囲:P.1242 - P.1242
文献購入ページに移動サーカディアンリズムの昼夜周期への同調は,特定時刻の光が体内時計をリセット(位相変位)することで生じる.同じメカニズムで,食事時間が体内時計をリセットできるのかどうか(体内時計の摂食周期への同調)は,生体リズム研究の課題の一つである.しかし,従来のラットなどの研究では,体内時計中枢である視交叉上核(suprachiasmatic nucleus;SCN)の振動体(中枢時計)は,摂食周期(restricted feeding,摂食を一定時刻の数時間に制限するスケジュール)により影響を受けない.一方,SCN外に存在するとされる第2の時計(末梢時計)は摂食周期に同調する.これらのことは,摂食周期下での行動リズムや
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