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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻12号

2008年11月発行

文献概要

今月の主題 平衡機能検査 平衡機能の検査

3.眼振の記録―3) ENGの原理と記録方法

著者: 中村雅子1

所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1445 - P.1449

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 身体の平衡は前庭系,視覚系および体性感覚系によって保たれ,めまいはこれらのいずれかに破綻をきたしたときに起こる.めまいは,前庭性(末梢性・中枢性)と非前庭性に分類され,眼振や異常眼球運動を伴う例もある.耳鼻咽喉科領域では,主に眼振の検査としてENG記録を行う.ENGは自発眼振の記録のほか,視標追跡検査,視運動性眼振検査,回転刺激検査,温度眼振検査などの誘発検査において用いられる.本稿では,眼振や異常眼球運動を電気的に記録する方法および記録上の注意点を説明する.

参考文献

1) 日本平衡神経科学会編:平衡機能検査―実技マニュアル,1989
2) 日本平衡神経科学会編:平衡機能検査の実際,第2版,南山堂,1992
3) 小松崎篤,竹森節子:眼振図―とり方・読み方,改訂新版,篠原出版,1989
4) 小林武夫:新図解耳鼻咽喉科検査法,金原出版,2000
5) 山崎葉子:電気眼振図(ENG)検査―眼振計の原理と構造および電極の装着.Medical Technology 33:818-822, 2005
6) 加賀宏:電気眼振図(ENG)検査―検査の実際.Medical Technology 33:823-830, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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