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文献概要
今月の主題 平衡機能検査 平衡機能の検査
5.姿勢の分析―1) 重心動揺検査
著者: 伊藤八次1
所属機関: 1岐阜大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野
ページ範囲:P.1465 - P.1469
文献購入ページに移動 体平衡検査は身体の平衡機能を総合的に観察し評価できる最も基本的な平衡機能検査である.検査は簡便なものが多く,めまい・平衡障害のほぼ全例が対象となる.そのなかで,重心動揺検査は,直立時の平衡維持機能を身体重心の動揺(移動)で評価する検査である.身体動揺を客観的かつ定量的に記録・評価できるので,平衡障害の有無と程度の把握,疾患の経過観察,治療効果判定に有用である.さらに,特徴的な動揺を観察できた場合は病巣診断の一助となる
参考文献
1) 時田喬:重心動揺検査,アニマ,2006
2) 伊藤八次,宮田英雄:体平衡機能検査の意義.耳鼻咽喉科・頭頸部外科MOOK No21:76-84,1992
3) Mauritz KH, Dichgans J, Hufschmidt A:Quantitative analysis of stance in late cortical cerebellar atrophy of the anterior lobe and other forms of cerebellar ataxia. Brain 102:461-82, 1979
4) 今岡薫,村瀬仁,福原美穂:重心動揺検査における健常者データの集計.Equilibrium Res(Suppl) 12:1-84, 1997
5) 森充広,時田喬,大川剛,他:パーキンソン病の重心動揺―動揺パターンを中心に.Equilibrium Res 57:271-279, 1998
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