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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻12号

2008年11月発行

文献概要

Coffee Break

臨床検査技師の能力と血液疾患患者の予後判定―国際スコアリングシステムから

著者: 寺田秀夫12

所属機関: 1聖路加国際病院内科 2昭和大学

ページ範囲:P.1477 - P.1478

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 血液腫瘍をどこまで治しうるかという問題は内科医として,また血液専門医にとって永遠の課題ではなかろうか?

 近年,これら悪性血液疾患の予後不良因子の国際的研究が広く報告されるようになった.その一部をここで述べる.(1) 多発性骨髄腫では血清アルブミンとβ2ミクログロブリンの二つの因子から臨床病期を表1のごとく分類している.(2) 進行期ホジキン病について予後不良因子として,①血清アルブミン値<4g/dl ②Hb<10.5g/dl ③男性 ④年齢>45歳 ⑤臨床病期:Ⅳ期 ⑥WBC>15,000/μl ⑦リンパ球<1,600/μlまたは<WBCの8%を挙げ,the rate of freedom from progression of disease(RFPD)を検討している.(3) 骨髄異形成症候群:FAB分類に基づいた国際スコアリングシステム(International Prognostic Scoring System;IPSS)では骨髄中の芽球(%)染色体異常,血球減少を基準とし(表2),その後WHO分類(2000)の分類に基づいたスコアリングシステム(WHO classification-based prognostic scoring system;WPSS)(2007)では,①WHO分類,②染色体異常の度合,③輸血必要度の三つの予後因子により五つのリスク群に分類している(表3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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