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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻2号

2008年02月発行

文献概要

今月の主題 輸血の安全管理 各論:安全な輸血医療と輸血検査

輸血業務24時間体制の構築

著者: 安藤髙宣1 丹羽玲子1

所属機関: 1愛知医科大学病院輸血部

ページ範囲:P.177 - P.182

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 ABO不適合輸血の半数以上が時間外に発生しており,安全な輸血療法を実施するためには,輸血業務の24時間体制の構築が不可欠である.時間外輸血業務を輸血部門の技師だけで行うことは難しく,他部門の技師と合同して行う方式が現実的である.しかし,不慣れな技師により実施されることになるため,実施手順を手順書に具体的に記載する,輸血依頼を電話で受ける際の受付票を作るなど,輸血専門技師でなくても安心して時間外業務ができる体制を作らなければならない.

参考文献

1) 柴田洋一,稲葉頌一,内川誠,他:ABO不適合輸血の実態調査の結果報告.日本輸血学会雑誌 46:545-564, 2000
2) 藤井康彦,松崎道男,宮田茂樹,他:ABO不適合輸血の発生原因による解析.日本輸血細胞治療学会誌 53:374-382, 2007
3) 安藤高宣:東海地区の医療機関における輸血感染症対策の現状.第14回赤十字血液シンポジウム(2006年)安全な輸血医療を目指して,日本赤十字社血液事業本部,pp104-109, 2006
4) 古谷裕美,三島清司,柴田宏,他:自動輸血検査システムAuto Vue導入による輸血検査24時間体制の現状と問題点.日本輸血学会雑誌 49:455-460, 2003
5) 万木紀美子,木村晋也,辻博昭,他:京都大学病院における輸血検査24時間体制の構築過程から学んだこと.日本輸血学会雑誌 49:673-677, 2003
6) 古川美津子,丸山篤芳,葛西千枝子,他:当院における「輸血検査24時間体制」の構築.日本輸血学会雑誌 50:436-443, 2004
7) 厚生労働省:輸血療法の実施に関する指針(改定版).血液製剤の使用にあたって,じほう,pp7-11,2005
8) 日本輸血・細胞治療学会ホームページ:緊急時のO型赤血球輸血の運用マニュアルおよび輸血検査当直者用標準作業手順.http://www.yuketsu.gr.jp/public_comment/main.html(2007年10月現在)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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