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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻2号

2008年02月発行

編集者への手紙

高齢者の健診について思うこと―一般の健診と区別して

著者: 寺田秀夫12

所属機関: 1昭和大学内科 2聖路加国際病院内科

ページ範囲:P.236 - P.237

文献概要

1.はじめに

 検診センター(予防医療センター)のわが国での起源は,「人間ドック」という言葉から始まる.この言葉は昭和29年(1954年)9月19日の読売新聞の日曜特集に初めて登場した言葉で,人間が長い人生航路を歩む過程で病院にドック入りして総合的な健康診断を受け,再び健康で実生活を続けるという意味で,非常にユニークなかつ一般の人々にもわかりやすい言葉のため,今日まで広く用いられている.その内容は施設により差異があるが,「泊り」と「日帰り」の2種類に大別され,その仕事はあくまで総合健診と生活指導までである.

 昭和39年(1964年)に米国カイザー財団ガオークランドクリニックで,世界で最初に自動化健診(automated multiphasic health testing and services;AMHTS)を開始して以後,わが国でも広く導入され今日に至っている.AMHTSでは自動化された検査機器とコンピュータシステムの接合によって,速やかに生理・生化学検査・X線検査などを行い,データの収集整理や印刷などシステム工学的技法を取り入れたもので,それらの結果を速やかに受診者に報告し,健康管理を指導している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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