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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻3号

2008年03月発行

文献概要

今月の主題 アルツハイマー病の最近の進歩 各論─診断・治療・予防

アルツハイマー病の病理診断

著者: 伊東恭子1 伏木信次1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科分子病態病理学

ページ範囲:P.289 - P.296

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 アルツハイマー病(AD)は臨床的に様々な手法を駆使して診断される.しかし,最終的な確定診断は病理学的評価によりなされる.そのような場面で今日最もよく用いられる基準は,CERADプロトコルとBraak-Braak分類である.それらの基準を構成する枢要な要素は,アルツハイマー病の中核的変化として位置付けられる老人斑と神経原線維変化であり,それら二つの病変の分布や密度を半定量的に評価し,しかも臨床情報を加味したうえで,ADの確からしさを決定する.本稿ではアルツハイマー病の中核病変の病理所見を解説するとともに,診断標準化への取り組みを紹介する.

参考文献

1) Braak H, Braak E:Neuropathological stageing of Alzheimer-related changes. Acta Neuropathol 82:239-259, 1991
2) Mirra SS, Heyman A, McKeel D, et al:The Consortium to Establish a Registry for Alzheimer's Disease(CERAD). Part II. Standardization of the neuropathologic assessment of Alzheimer's disease. Neurology 41:479-486, 1991
3) Murayama S, Saito Y:Neuropathological diagnostic criteria for Alzheimer's disease. Neuropathology 24:254-260, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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