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文献詳細

雑誌文献

臨床検査52巻5号

2008年05月発行

文献概要

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あとがき

著者: 坂本穆彦

所属機関:

ページ範囲:P.596 - P.596

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 免疫機能が異常に亢進すると,過敏症やアレルギーが引き起こされる.また自己の組織に向けられた異常な免疫反応によっては,自己免疫疾患が招来される.ところで,5月の候は前者に関連した国民病である花粉症がようやく下火に向かうが,患者のひとりである筆者もほっとしているところである.他方,自己免疫疾患の発症と季節との関連はあまり取りざたされていないようである.

 自己免疫疾患にはグレーブス(バセドウ)病,グッドパスチャー症候群のように人名が冠されたものがいくつかある.このなかで,日本人の名にちなんだ橋本病は,国際的にも十分に定着した病名となっている.症候群には人名を用いるのは一般化しているが,○○病では人名を避ける流れにある.高安病や木村病などには以前の面影はない.そのなかにあって,臓器特異的自己免疫疾患の代表として橋本病の名がある.橋本病は,人名のついた病名では世界中で最も患者数が多い疾患と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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