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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 総論 2.感染制御活動における各職種の役割

1) 医師の立場から

著者: 賀来満夫1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染制御・検査診断学

ページ範囲:P.1224 - P.1228

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はじめに

 MRSA(methicillin-resistant Staphylococcus aureus),多剤耐性緑膿菌などの薬剤耐性菌による感染事例やノロウイルス,インフルエンザウイルス,クロストリジウム・デフィシルなどによる集団感染事例,さらに新型インフルエンザの発生と感染の蔓延など,多くの感染症事例が報告されており,医療安全・医療の質保障の観点からも的確な感染制御の実践が強く望まれている.

 感染制御を実践していくうえで,特に医師の役割は大きく,感染制御活動をリードする実質的な責任者としての役割を担っている.ここでは,感染制御を実践したうえで,望まれるべき医師の役割・業務について概説する.

参考文献

1) ICDテキスト プラクティカルな病院感染制御(ICD制度協議会監,ICDテキスト編集委員会編),メディカ出版,2004
2) 砂川慶介:ICPの役割:ICD.新世紀の院内感染対策.臨床と微生物 28:615-617,2001
3) 遠藤和郎:ICDとしての働き方.感染対策ICT教育・活動ガイド(賀来満夫監,高野八百子,満田年宏編),メディカ出版,pp46-52,2003
4) 賀来満夫:院内感染対策の組織化.厚生省健康政策局指導課監修,日本感染症学会編集.改訂4版 院内感染対策テキスト,へるす出版,pp151-162,2000
5) 賀来満夫:感染対策チームの機能と各専門職の役割.改訂 感染対策ICT実践マニュアル(大久保憲,賀来満夫編),メディカ出版,pp15-26,2001
6) 賀来満夫:院内感染.標準微生物学(平松啓一,中込治編),金原出版,pp555-561,2009
7) Ayliffe GAJ, Fraise AP, Geddes AM, Mitchell TLK, eds:Control of Hospital Infection, 4th ed. Amold, London, Oxford University Press, New York, 2000
8) Lautenbach L, Woeltje K eds:The Society for Healthcare Epidemiology of America:Practical Handbook for Healthcare Epidemiologists, 2nd ed. SLACK Incorporated, Danver, 2004
9) Mayhall CG:Hospital Epidmiology and Infection Control 3rd ed. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2004
10) Marcel JP, Alfa M, Baquero F, et al:Healthcare-associated infections:think globally, act locally, Clin Microbiol Infect 14:895-907, 2008
11) 賀来満夫,金光敬二,光武耕太郎,他:東北大学病院での取り組み―感染制御地域ネットワークの構築.わが病院の感染対策(木村哲編),医薬ジャーナル社,pp200-211,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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