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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 総論 2.感染制御活動における各職種の役割

4) 臨床検査技師の立場から

著者: 長沢光章12

所属機関: 1東北大学病院診療技術部 2東北大学病院診療検査部

ページ範囲:P.1240 - P.1244

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はじめに

 感染制御における臨床検査技師の役割として,単に環境調査や分離菌の頻度・薬剤感受性(耐性)率などの統計を報告するのみでなく,日常検査における正確で迅速な報告,病院感染を疑う事例の早期把握,院内感染対策チーム(Infection Control Team;ICT)における活動などが挙げられる.

 日本臨床微生物学会は,臨床微生物学や感染症検査全般にわたる高い専門的知識と経験を有し,実務的に医療施設内の感染制御に積極的にとり組んでいる認定臨床微生物検査技師のうち,必要条件を満たした者を感染制御認定臨床微生物検査技師(Infection Control Microbiological Technologist;ICMT)として認定する制度を2006年に発足した1)

参考文献

1) 感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)制度について:日本臨床微生物学会ホームページ,http://www.jscm.org/icmt/index.html(2009年8月31日参照)
2) 長沢光章:Infection control team(ICT)活動における認定臨床微生物検査技師の役割,臨床検査技師のための病院感染対策の実践ガイド,日本臨床検査技師会,p7-12,2005
3) エピデンスに基づいた感染制御(第1集―基礎編,第2集―実践編,第3集―展開編).メディカルフレンド社(厚生労働省監修),2003
4) 院内感染対策指針のモデルについて:日本医師会ホームページ,http://www.med.or.jp/anzen/manual/kansenshishin.pdf(2009年8月31日参照)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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