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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 各論 2.微生物別の種類別にみた施設内感染制御

1) 細菌 バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)

著者: 長尾美紀1 飯沼由嗣1

所属機関: 1京都大学医学部附属病院検査部・感染制御部

ページ範囲:P.1337 - P.1339

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はじめに

 腸球菌はヒトの腸管の常在菌であり,病原性は低く,健常人で感染症を起こすことは稀である.しかし,入院患者においては,尿路感染,血管留置カテーテル感染,創部感染を起こしうる.バンコマイシン(VCM)耐性腸球菌(vancomycin-resistant enterococci:VRE)の治療薬はアンピシリン感受性菌を除いてはいわゆる抗VRE薬に限定されることと,院内伝播の頻度も高いため,早期発見および早期隔離が対策の基本となる.

参考文献

1) Murray BE:Vancomycin-resistant enterococcal infections. N Engl J Med 342:710-721, 2000
2) 国立感染症研究所:感染症発生動向調査.http://idsc.nih.go.jp/idwr(2009年8月5日参照)
3) 京都VRE調査班:京都におけるVRE感染対策指針.http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~ict/ict/inf_practice/inf_ict/shishin.pdf(2009年8月5日参照)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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