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特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 各論 2.微生物別の種類別にみた施設内感染制御
1) 細菌 バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
著者: 長尾美紀1 飯沼由嗣1
所属機関: 1京都大学医学部附属病院検査部・感染制御部
ページ範囲:P.1337 - P.1339
文献購入ページに移動腸球菌はヒトの腸管の常在菌であり,病原性は低く,健常人で感染症を起こすことは稀である.しかし,入院患者においては,尿路感染,血管留置カテーテル感染,創部感染を起こしうる.バンコマイシン(VCM)耐性腸球菌(vancomycin-resistant enterococci:VRE)の治療薬はアンピシリン感受性菌を除いてはいわゆる抗VRE薬に限定されることと,院内伝播の頻度も高いため,早期発見および早期隔離が対策の基本となる.
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